第81回 「ママ、やめる!」~絶対言ってはいけない言葉、言ってませんか?~ (2017年12月号)

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テニテオ,teniteo,子育て講座,2017年8月

子どもがどうしても言うことを聞かない時「言うこと聞かないんだったら、ママはもう◯◯くんのママやめる!」と子どもを突き放す方がいます。この言葉を聞いた子どもは泣きながらしがみつき、謝り、慌てて言うことを聞いてくれたりします。効果が高いので、中には「最後の手段」として便利に利用する方もいるようです。

 

だけど実は、これは子どもに絶対言ってはいけない言葉です。
何故ダメなのでしょうか?

 

仮にパパ相手なら、「私、もうあなたの妻やめる!」と言ったとしても「好きにしろ!」くらいのやり取りでおしまいです。ママが妻の座を投げ出したってパパが生活できなくなる訳ではありません。

 

だけど、ママがいなければ幼い子どもは生きていけません。
捨てられるかも知れないというのは生きるか死ぬかの大問題。そんな本能的な恐怖があるから、子どもは必死で言うことを聞こうとします。
この言葉で言うことを聞かせるというのは、子どもを脅してコントロールしているのと同じです。たとえ悪いことをしたとしても、何があってもママでいてあげて下さい。

 

もし言うことを聞いて欲しいのなら、こう伝えましょう。
「ママはあなたが大好き。大切だから将来困らないよう、色んなことを教えてあげたいと思ってる。ママがやめてと言っているのは、全部、あなたのためだよ。なのに、全然聞いてもらえないと悲しくて、ママをやめたくなる。だけど何があっても、ママはママをやめられないし、本当はやめたくないの。だから嫌だとしても、ママの言う事、ちゃんと聞いて欲しい」と。

 

厳しい言葉がなくても自分への深い愛を感じることで、多くの子どもがママの希望に添おうと頑張ってくれますよ。

 

実践してみよう!

こんな時、どうする?

 

子どもが、「いやだ! しない!!」と癇癪起こして大騒ぎ

 

NGパターン

 

ママ 「言うこと聞かないんだったら、もう◯◯くんのママやめる!」と怒って言う

 

子ども 「やーだー! ごめんなさいー!」とママに泣きつく

 

OKパターン

 

ママ 「大好きよ、ママは大切な〇〇くんが困らないように注意してるの。聞いてくれないと悲しいな」と抱きしめて諭す

 

子ども 「……分かったよ」と諦めて言うことを聞く

 

 

2~3歳の幼い子だとしても、ヤンチャをした時、大切な我が子だからこそ伝えるのだという姿勢で、なぜこんな事を言うのか丁寧に説明すれば、多くの場合が理解を示してくれますよ。

 

夫婦で応用 「パパにも「大切なあなただから」」

パパに注意をする時「大人なんだから分かるでしょ!」とつい頭ごなしに言ってしまったり、説明もなしに文句を言ってしまいケンカになりがちです。
そんな時は、あえて「大切なあなただから言うのよ」と愛情を示してあげる事で、素直に聞いてもらえるかも?

 

オススメ本

「体重12Kg減 みるみる病気が治る 腸活酵素断食」
(白石光彦、主婦の友社)

 

重度のアトピーを酵素断食で治した薬剤師が書いた本。
酵素断食のやり方、胃腸を休める意味の他、体験者7人の話も載っている。忙しいママでも栄養バランスを崩さず、楽に体内環境を整えられるところが何よりお勧め。

 

 

 

(テニテオ 2017年12月号より)

 

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