第38回 お手伝いの好きな子に育てる秘策 ~「おねがい」と「ありがとう」~ (2014年5月号)
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子どもに、もっとお手伝いをして欲しいって思いませんか?
実は、お手伝い好きな子どもに育てるのは、意外と簡単なんです。それには最初が肝心です!
多くの子どもは2~3歳の頃、ママの真似をして家事や炊事などいろいろお手伝いをしたがります。役に立たないどころか、逆に邪魔になってしまうお年頃ですが、その時がチャンスです!
すかさず「うわぁ!ありがとう!ママ、大助かり!」と褒めてあげて下さい。きっと、子どもはとても嬉しそうな顔をしてくれるはず。
最初は、まるで役に立たないかも知れません。でも、ここは将来のために我慢のしどころです。とにかく褒めまくります。上手くできていないところは、さりげなくフォローします。
そして機会があれば「ママのお手伝いしてくれる?」と、どんどん色々な事にチャレンジさせてみて下さい。
水の入っていないコップを運んでもらう、お箸やフォークを配ってもらうなど、簡単なことで大丈夫です。「おねがい」と頼み、終わったら「ありがとう! 助かったわ」と盛大に褒めて感謝してあげて下さい。
子どもは、自分が大好きなママの役に立てたと嬉しくて仕方ありません。この嬉しくて仕方ない体験が、お手伝いって楽しくて幸せなものなんだという気持ちにさせてくれます。
これを繰り返すと、大きくなっても「お手伝い」と「幸福感」が結びついているので、頼むとすんなり、手伝ってくれるようになります。
既に大きくなっていて、お手伝いが苦手な子には「お手伝い頼めるかしら?おねがい」からスタートしましょう。そして、やってくれたら盛大に褒めて「ありがとう」を言う。
誰でもほめられて感謝されるのは嬉しいものです。繰り返すことで、きっと徐々にお手伝い好きになっていきますよ。
実践してみよう!
子どもをお手伝い好きにするためには「おねがい」と「ありがとう」が効果大!
子どもが一生懸命お手伝いしようとしている時に、ぜひ声かけしてみて下さいね!
こんな時、どうする?
子どもがお皿を持って、お手伝いしたがっている。
NGパターン
ママ 「危ないから、ママがするわ!」 と取り上げる
子ども 「あっ……」 とがっかり
OKパターン
ママ 「いつもお手伝いありがとう!」 と任せる
子ども 嬉しそう
↓ 数年後
子ども お手伝いがすっかり得意になる
ママ 「ありがとう! ママ、助かるわ~!」
夫婦で応用 「パパにも可愛く「おねがい」&「ありがとう」」
男性は子ども以上に頼られることに幸せを感じる生きものです。可愛く「おねがい」と頼み、働いてくれた後には「ありがとう」と笑顔でお礼。
当然、パパも分担するべき育児と家事ですが、お尻を叩いてやってもらうより、ちょっとした工夫で気持ちよく働いてもらえたらいいですね。
オススメ本
「ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年」
(奥野修司著、文春文庫)
沖縄で起こった赤ちゃん取り違え事件のノンフィクション。
取り違えが発覚した6歳から30歳までの事が書かれている。
子どもや親の心境、兄弟との交流などが興味深く、親子の絆について、改めて考えさせられる一冊。
(テニテオ 2014年5月号より)
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