第33回 つい子どもに八つ当たり! そんな時、どうしてる? (2013年12月号)
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イライラして、つい子どもに八つ当たりしちゃった! そんなことありませんか?
私の場合、睡眠不足になるとイライラして、もうダメ!
いつものヤンチャにも、なぜか鬼のように腹が立ち怒り狂ってしまいます。
「同じ行動には同じような反応を示しましょう。そうしないと、子どもが混乱してママの顔色をうかがって行動するようになりますよ…」なんて教えていますが、やはりできない時もあります。
どんなママでも、そういう日ってありますよね?
もちろん、あって良いんです!
ただ爆発してしまった後には、ちゃんとフォローが必要です。
とても簡単な方法です。
『子どもに真摯に謝る』それだけ!
私の場合、「さっきはごめんね。ママ、ちょっと寝不足で、疲れちゃって…。いつもより叱り過ぎちゃったね」と、こんな感じで真面目に謝ります。
子どもたちも慣れたもので「うん、いいよ」と簡単に許してくれます。
ついでに「あのね、ママ、寝不足だとイライラするのね。だから、いつもより起こり過ぎた日があっても、さーちゃんのことを嫌いで怒ってる訳じゃないから、覚えておいてね」なんて、伏線も張っておきます。
もちろん、寝不足防止も大切ですが、さすがに防ぎきれないこともあるので、子どもに謝ることは避けられません。
大人だって、理由もなく怒られたら腹が立ちますよね。
それでも、後で事情を説明して丁寧に謝られたら「それなら仕方ないか」と思えます。それは、子どもも同じです。
もしイライラして、子どもに八つ当たりをしてしまうことがあったら、とにかく真摯に謝ってみて下さい。
子どもも「ぼく(わたし)が悪いわけじゃなかったんだ…」と分かってホッとするし、子どもに分かってもらえたことで、ママの気持ちも楽になりますよ。
実践してみよう!
イライラして子どもに八つ当たりをしてしまったら、冷静になってからで良いので、なるべく早く、子どもに対して真摯に謝りましょう。
こんな時、どうする……?
ママ 「ああ! もう! 片付けなさいっ! こんなに散らかして!!」
NGパターン
心の中で後悔しているけど何も言わないので、子どもは自分が悪くて怒られたと思ってびくびくしてしまう。
ママ 「……」
子ども 泣きべそ顔でビクビク
OKパターン
しっかり謝ることで、子どもは自分が悪くて怒られたのではないと分かりホッとする。
ママ 「ごめんね。疲れて怒り過ぎちゃった。嫌いで怒った訳じゃないからね」
子ども 泣き笑いで「うん」
夫婦で応用 「八つ当たりの後にフォローを入れよう!」
パパにも八つ当たりしちゃうことってありますよね。
そんな時は、「ごめんね。今日、嫌なことがあって、つい八つ当たりしちゃった」などとフォローを入れると、パパも仕方ないなぁと思うかも?
怒りの原因が自分にあるのではないと分かれば、パパも安心してママの話を聞けますよ。
オススメ本
「アメリカの医療教育 そのシステムとメカニズム ピッツバーグ大学医学部教員日記」
(赤津晴子、日本評論社)
アメリカにて医学を学んだ著者の体験記。
日米の教育の質の違いをひしひしと感じる一冊。
人が何かを学ぶとき、習得するときに、どのような方法を取るのが良く、どのようなサポートが必要なのかがよく分かる。
(テニテオ 2013年12月号より)
テニテオ編集部の許可を得て掲載しています。無断での転載は、固くお断りします。
本田より一言
私は普段は結構心が広い方だと思っているのですが、本文中にも書いていますが、睡眠不足になると、途端に心が狭い怒りん坊ママに変身してしまいます。
ある時、「私は、どんな時に、いつもよりイライラするのか?」と自問自答し、過去、子どもに八つ当たりをしてしまったシーンを思い出して答えを探した結果出てきたのが『睡眠不足』でした。
イライラの理由が分かっていれば、子どもに対して事前に、「ママ、今日は寝不足で、ものすごーくイライラしているから、あんまりヤンチャしないで」とけん制するのにも使えたりします。
蛇足ですが、ある時、睡眠不足でもないのにイライラする日がある事にも気が付きました。そして、どうやら自分がPMS(月経前症候群)らしいということも分かりました。よく寝たはずなのに、なぜか子どもに腹が立つ。パパに腹が立つ。そんな時に、なんでだろう、と考えて、「あっ! もしかして!」と気が付くのですが、理由が「子どものせいじゃない」「パパのせいじゃない」と分かるとと、不思議とイライラが少し収まります。
自分がどんな時にイライラするのか? どんな時に『いつも以上に』腹が立つのか? ぜひ、一度、そういう目線で、自分の心の動きをチェックしてみて下さい。