第73回 うちの子、のんびり過ぎ・慌て過ぎなんで (2017年4月号)
記事本文
我が子があまりにのんびり屋さんで困ってしまうとか、あわてんぼうで困ってしまうとか、そんな事、ありませんか?
もしかしたらママの戸惑いは、ママと子どものスピード感覚の違いによるものかもしれません。
人にはそれぞれ、持って生まれた「スピード感覚」というものがあります。
少し考えてみてください。自分がせっかちな方だと思いますか? それとも、のんびりな方だと思いますか? どちらでもなく真ん中だという人もいるのでしょうが、聞くと多くの人がどちらかのタイプに手を上げます。
また、自分の夫が同じタイプかどうかと聞くと、半数くらいの人が違うタイプだと答えます。つまり夫婦でもタイプは異なっていることが多いんです。
同じよう我が子ともタイプが違うことが多く、スピード感覚が親子で違うと、ママは子どもに対してフラストレーションを覚えがちです。いつもテキパキ素早く片付けるママが、おっとりのんびりの我が子を見ると「もう少し早くしようよ」と感じますし、逆にのんびりタイプのママが、せかせか動き回る我が子を見ると「この子、こんなに落ち着きがなくて大丈夫かしら?」と感じます。
それぞれのママが感じていることは、おかしな事ではなく、ごく自然な感覚です。ただ、その感覚のまま子どもに接すると、つい小言や嫌みを言ってしまう事もでてしまいます。そうなると、子どもが可哀想ですよね。
このスピード感覚は持って生まれたもの、つまりは「個性」です。ママが自分のタイプを変えられないのと同じで、子どもも変えられません。
さて、あなたはどちらのタイプですか?
もし自分と子どもが違うスピード感覚だった場合は、子どもの感覚を尊重し「これがこの子のスピードなのね」と暖かく見守ってあげて下さいね。
実践してみよう!
子どもがのんびり屋のケース
ママ 「ほらほら! 早く早く!」とゆっくり準備する子どもにイライラ
子ども 「えっと…えっと…」と焦って上手くできなくなる
↓
ママ 「うちの子、のんびりさんなのね。まあ、これも個性だよね」と受け入れる
子どもがせっかちなケース
子ども 「あれして、これして」とせかせか走り回って準備
ママ 「そんなに慌てなくても大丈夫よ?」と不思議そう
↓
ママ 「うちの子、せっかちさんなのね。まあ、これも個性だよね」と受け入れる
スピード感覚は人それぞれ。
のんびり屋でも、せっかちでも「個性の一つ」と思って、見守っていきましょう。
夫婦で応用 「パパとのスピード感覚を確かめてみよう」
人は自分と正反対の性格をした人をパートナーに選ぶ傾向があるようです。中にはそっくり夫婦もいますが、パパの言動にイライラしたり、逆にイライラされたりするようなら、スピード感覚が違うのかも?
そんな視点でパパのスピード感覚を確認してみるのもオススメです。
オススメ本
「聞くだけで脳の疲れがとれるCDブック」
(石塚麻美、ダイヤモンド社)
脳の疲れの仕組みや水晶で作られた楽器・クリスタルボウルの由来などが書かれた本。
付属のCDには深い深いクリスタルボウルの音色と小川のせせらぎなど自然な音が収録されており、疲れた身体と心を癒やします。
(テニテオ 2017年4月号より)
テニテオ編集部の許可を得て掲載しています。無断での転載は、固くお断りします。