第84回 朝起きられない子も無理やりたたき起こそう! (2018年3月号)

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テニテオ,teniteo,子育て講座,2017年8月

朝なかなか起きてくれない、夜なかなか眠ってくれないなど、子どもの睡眠への悩みを持つ方は多いと思います。実はこのような睡眠の悩みは、驚くほど簡単に解決することができます。

 

まず、体調が悪いなどの問題がないなら、朝起きられないのは睡眠時間が足りていないからです。『まだ眠い』から起きられない、ただそれだけです。
逆に夜、早く眠れないのは『まだ眠くない』からです。睡眠時間が足りているので眠くならないという訳です。

 

どうすれば、早寝早起きの健康的な生活にシフトできるのでしょうか?
とても簡単です。どんなに子どもがぐずっても、起きて欲しい時間に無理やり起こしてしまうんです。眠くない子どもを無理やり眠らせるのは、正直とても難しいです。だけど、眠っている子どもを無理やり起こすことなら、できなくはありません。

 

冬場なら布団や毛布を全部はぎ取ってしまうのも効果的です。冷たい空気にさらされて怒り出すかもしれませんが、気にする必要はありません。
また1~3歳くらいなら、布団をはぎ取った後、寝ぼけたまま着替えさせてしまってもいいかもしれません。そうこうする内に徐々に目が覚めてきます。

 

無理やり早起きさせると何が起こるのでしょうか?
早起きの分だけ睡眠時間が減るため、夜、眠くなる時間が早まるんです。最初の数日は、朝起こすのが大変かもしれませんが、すぐにリズムが整ってきて、多くの場合、数日ほどで早寝早起きの規則的な生活に変わりますよ。

 

また必要な睡眠時間は子どもによって差があります。
我が子に必要な睡眠時間を計算して、睡眠が9時間必要な子を朝6時半に起こしたいのなら、夜9時半に寝かせるなど、起床・就寝時間を決めるのがおすすめです。

 

実践してみよう!

こんな時、どうする?

 

日が昇っても、外が明るくなっても、子どもがなかなか起きてくれない

 

NGパターン: そのまま寝かせる

 

ママ 「昨日も遅かったし、かわいそうだから寝かせておこう」と寝かせておく

 

子ども すやすや眠る

 

OKパターン: 無理やり起こす

 

ママ 「朝ですよー! 起きなさ~い!」と無理矢理起こして着替えさせる

 

子ども 半分目をつむったまま着替えさせられている

 

眠いのに無理やり起こしたら身体に悪い、かわいそうと思うのではなく、前日がどうであれ毎朝、決まった時間に無理にでも起こしましょう。
日々の生活リズムが整い、結果的に健康的な生活習慣が身に付きます。

 

夫婦で応用 「子どもだけじゃなく親子で早起き」

帰宅の遅いパパはつい夜型生活になりがち。たまには、いつもより早起きをして、子どもと同じ早い時間に眠る生活にすると、健康にいいですよ。
また、夜遅くの生活音は子どの寝付きにも影響するので、そういう意味でも早寝早起きはおすすめです。

 

オススメ本

「ザ・ギフティッド 14歳でカナダのトップ大学に合格した天才児の勉強法」
(大川翔、扶桑社)

 

5歳で両親と共にカナダに渡った男の子が、どのようにして英語を身に着けたか、どう勉強したか、スピーチの達人となったか等を書き綴った本。
母親が、彼を育てた方法についても書かれており、とても勉強になる。

 

 

 

(テニテオ 2018年3月号より)

 

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