第44回 「大丈夫! あなたならきっとできる」と言って育てよう (2014年11月号)
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子どもは、毎日新しい事に出会います。
小さければ小さいほど、毎日が驚きの連続、新しい挑戦の連続です。
今できない事へ挑戦すると、成功もありますが、当然、かなりの数の失敗も経験します。
今回は、こんな時の声かけについて話したいと思います。
例えば、1歳児が歩く練習をしている時に「どうせムリだよ」なんて言う人はあまりいませんが、5歳児が自転車に挑戦しているような時は、つい「あーあ。またダメだったね」「やっぱりまだムリか」などと言っ
てしまうこともあります。
すると、その言葉を受けて、子どもは無意識に「自分はやっぱりできないんだ」と思い込んでしまいます。
それでは可哀想ですよね?
親から見たら、まだまだ未熟、ヘタクソでも、まずはチャレンジする気持ちを認める「よく頑張ったね!」「後一歩だったね!」のような言葉や、子どもの未来の成功を信じる「次はきっとできるよ」のような言葉をかけてあげましょう。
そして、頑張って挑戦している最中には、ぜひ「大丈夫! あなたならきっとできる!」と子どもの可能性を信じる声かけをしてあげて下さい。
そうすることで子どもは「頑張り続ければきっとできる!」と、自らの可能性を信じることができ、まだできないことにも果敢に挑戦するようになります。
「きっとできる!」と思って何度も頑張るのと、「どうせムリだ」と思ってイヤイヤ数回やってみるのとでは、当然ながら、成功率も変わってきます。
「きっとできる!」と自分を信じて何度も挑戦する方が、もちろん成功率が高くなってきます。
親の言葉かけ次第で、子どもの潜在能力をぐんぐん伸ばすことができますよ。
ぜひ、子どもには「大丈夫! きっとできるよ」と伝えてあげて下さい。
実践してみよう!
どう考えても年齢的にムリなら「○歳になってから挑戦しよう?」など誘導するのも大切ですが、少しくらいのムリな挑戦は
成功したときの達成感も大きくオススメ。子どもがやりたがるなら、ぜひ挑戦させてあげましょう!
こんな時、どうする?
自転車に乗ろうとしたけど、転んでしまった。
NGパターン
ママ 「あーあ。 やっぱりまだムリだって~」
子ども 暗い表情でがっかり
OKパターン
ママ 「次はきっと乗れるよ!」
子ども 「うん! ボク、がんばる!」 とやる気満々
夫婦で応用 「誰だって「きっとできる」と言って欲しい」
どんな人も「どうせムリだって」と言われるよりも「きっとできるよ」と頑張りを認めてもらえた方が嬉しいし、やる気も出るものです。
家事、育児、仕事、昇級試験など、もしパパが頑張っていたら、まだまだだと思っても「大丈夫!」「きっとできるって!」などと励ましてあげて下さい。
オススメ本
「母がしんどい」
(田房永子、中経出版)
毒親に育てられ抑圧された著者が、母から自立するまでの経験や葛藤を描いた4コマ漫画。
親の言動に子どもがどのように傷つきコントロールされていくのかがよく分かる。
同じような境遇で辛い、怒りの衝動が抑えられない人などにお勧めです。
(テニテオ 2014年11月号より)
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