第80回 我が子の習い事、何歳からがオススメ? (2017年11月号)

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テニテオ,teniteo,子育て講座,2017年8月

小さい子のママから「そろそろ、何か習わせた方がいいのかしら?」と聞かれることがあります。今は本当にいろんな習い事があり、早くから習わせる人も多いので、迷ってしまいますよね。

 

さて、何歳が習い事始めの適齢かというと、正直「子どもが習いたがらなければ、ずっと何も習わせなくても大丈夫」というのが答えとなります。
周りのママたちが子どもに習い事をさせ始めると、「うちの子にも早く習わせなくちゃ!」と焦ってしまいがちですが、その必要はありません。

 

将来ピアニストになるような子は、確かに3歳くらいからピアノを習っていますが、3歳から習った子の多くは小学生くらいでやめてしまいます。ピアノが好きで続いた子でも、趣味で終わる場合がほとんどです。
もちろん子どもが楽しんでいるなら全く問題ないのですが、中には子どもが嫌がる習い事を続けさせようとする方もいます。「音楽に親しんでほしくてピアノ
を習わせたのですが、練習しません。どうすれば練習するようになりますか?」こんな質問を受けることがあります。でも大人だって、好きでもないことに毎日
30分の練習を強要されたら「もっと他のことをさせてよ!」と思いますよね。子どもも同じです。

 

子どもが習いたいと言って始めたとしても、子どもは飽きっぽいので「楽しそうだと思ったけど、やっぱり自分には合ってなかった」と思えば、やめたくなってしまいます。その時は「この子に向いた違う何かがあるはず」と信じて、無理強いせずにやめさせてあげて下さい。

 

いくつもいろんなことにトライして、その結果、中学・高校くらいで、将来何をやりたいかが見つかればいいな、くらいの長い目で見てあげて下さいね。

 

実践してみよう!

こんな時、どうする?

 

友達の子(3歳くらい)が楽しそうにピアノを弾いているのを見て、「もうピアノを習ってるの!?」と焦るママ

 

NGパターン: 「うちも行かせないと…」と習わせる

 

ママ 「早く練習しなさい!」と怒る

 

子ども 「イヤー!」と反発(遊びたい、ピアノなんて好きじゃない等)

 

OKパターン: 子どもがやりたいことを探してみる

 

楽しそうに積み木をする子ども

 

ママ 「上手ね~! あなたには何が向いているのかしらね?」と優しく見守る

 

自分が苦労したからと、英語やピアノを習わせる方がいますが、無理に通わせることで逆に苦手意識を植え付ける可能性もあり、お勧めできません。

 

夫婦で応用 「パパ&子どもで習い事」

ママが子どもの頃に何かしら習っていたのと同じように、パパも習い事をしていたかもしれません。
もし、パパの方に経験のある習い事をさせるなら、ぜひパパに付き添いや送迎を頼んでみて。子どもがパパを尊敬し、仲良くなる良いきっかけになりますよ。

 

オススメ本

「本当に必要なものが見えてくる暮らし方・考え方 やめてみた。」
(わたなべぽん、幻冬舎)

 

掃除機や炊飯器などの家電、苦手な友達との付き合いなど、中々やめられないものを幾つもやめてみた経験を描いたコミックエッセイ。
TVの付けっぱなしをやめるなど子育て中の家庭でも見習いたいと思わされる。

 

 

 

(テニテオ 2017年11月号より)

 

テニテオ編集部の許可を得て掲載しています。無断での転載は、固くお断りします。

 

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