第68回 園や先生がおかしいと思った時の対応 (2016年11月号)
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子どもを園に預けていて「これ、おかしくない?」と思う事はありませんか?
以下は保育園の例ですが、例えば①各家庭がおむつの処理をしないといけない園で「おむつ全部に名前書く必要あるの?」と園のルールに不満を感じた場合や②「連絡ノートにいつも同じ事しか書いてないんだけど」と不安
を感じた場合。
そんな時は、我が子にフォーカスした気持ちをズームアウトして広い視野を持ち、まずは先生の立場になって考え
てみましょう。
①の場合、先生は一度に何人ものおむつ替えをするため、名前がなかったらどれが誰のか分かりません。可愛い我が子のおむつでも家に持ち帰るのは面倒なのに、他の子のおむつなんて渡されたらイヤですよね?なら面倒でも名前は書かなきゃ仕方ありません。
ただ②の場合、先生が「面倒だから『みんなで楽しく遊びました』でいいや」と思っているとしたら問題です。
「今日はおしっこが出たのを教えてくれました」「積み木を上手に積めました」など、子どもの日々の成長をぜひ書いて欲しいところです。
そんな時、ダメなところを指摘して文句を言っても逆効果。
先生に何かをお願いする時は、最初に「いつも本当にありがとうございます」「私なら幼児〇人を毎日見るなんてとてもムリです」などと感謝と尊敬の気持ちを伝えた後で、「お忙しいと思うんですが」「もしできたら」と遠慮を見せた上で、「〇〇をお願いできませんか?」と頼んでみましょう。
上から目線で偉そうに言うよりも、丁寧に相手の状況を思いやった上でお願いした方が、頼み事を聞いてもらえる可能性も高くなります。
先生の立場に立っても仕方ないと思えなかった場合は、下記のように交渉してみましょう。
実践してみよう!
こんな時、どうする?
園からの依頼が「大変だなぁ…」と思った時
相手の事情を考えない場合
ママ 「イチイチ名前なんて書いてられないんですけど!」と怒りながら言う
先生 (このママ、クレーマーだ)と困りながら、
先生 「…でも、書いてもらわないと困るんです」
子どもへの印象も悪くなるため、結局は我が子が辛い思いをするかも?
相手の事情を考えた場合
ママ 「いつもありがとうございます、忙しいと思うんですが、できたら…」と丁寧にお願いする
先生 「頑張ってみます!」と前向きに捉えてくれる
子どもの心身に影響があるような問題についてお願いする場合、担任の先生で改善が見られなければ、園長先生に相談するなど考えた方が良いケースもあります。
夫婦で応用 「パパへのクレームもパパの気持ちを考えた後で」
パパにはパパの事情があるのかも考え「お仕事大変だよね」「いつもありがとう」など感謝の気持ちを伝えた上でお願いすると通りやすいかも。また男性は、仕事と家庭のモードの切り替えに時間がかかります。
帰宅後1時間ほど置いてから頼むのがお勧め。
オススメ本
「医師も実践している子供が丈夫になる食事」
(櫻本美輪子、定真理子、ワニブックス)
栄養セラピー(分子整合栄養医学)に基づいた子どもの健康のために必要な食事についての本。
栄養不足や気付かない内に低血糖症になっていたなど、本当に身体に良いもの、食べてはいけないのは何かを知り、健康な子を育てるために読みたい一冊。
(テニテオ 2016年11月号より)
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