第27回 ママだってたまには間違えちゃう! ~「ごめんね」と素直に謝ろう~ (2013年6月号)

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テニテオ,teniteo,子育て講座,2013年6月

普段は、ママ自身はあまり間違えず、子どもの方がが何か間違えてしまうことが多いでしょうが、ママだって、たまには間違えることもありますよね。そんな時、ちゃんと子どもに謝っていますか?
対応は人それぞれでしょうが、子ども相手でも、ぜひ「ごめんね」と素直にあやまってあげて下さい。

 

例えば、部屋に散らかった絵本を見て、「Aちゃん、絵本、出さないでって言ったでしょう!」とAちゃんを叱ったけど、実は犯人はAちゃんではなく、妹のBちゃんだった。
こんな時に「わたしじゃないよ! Bちゃんだよ!」と抗議するAちゃんに謝らないまま、「もう……Bちゃん、ダメでしょ!」とBちゃんを叱ってしまった、こんなシチュエーション、ありそうですよね。

 

こんな時は、もし自分が子どもだったら、とイメージしてみて下さい。
兄弟や友だちのしたことで、「そんなことしちゃダメでしょう!!」と、ママに叱られたとすると……どうですか?
なんだかイヤ~な気持ちになりますよね?
「わたしじゃないよ!」と言ったのに、ママは「あら、そうだったの~」としか言わなかったら、とてもモヤモヤしませんか?

 

でも、そこで、「あら!? ママ、勘違いしちゃったわ! ごめんね」と一言謝ってもらえたら、いかがでしょうか?
ムッとしつつも、「いいよ、別に」と思いませんか?

 

また、ママは子どものお手本です。
子どもの気持ちをなだめるためだけでなく、何かを間違えた時に、素直に「ごめんね」と言える子に成長できるように、日頃から「ママもごめんね」と言ってあげて下さい。

 

間違えたことよりも、間違えたことを謝れないことの方が、周囲とのイザコザを引き起こします。
子どもが社会でより良い人間関係を築く能力を付けるためにも、ぜひ、「ごめんね」を日頃から伝えてあげて下さい。

 

実践してみよう!

たった一言「ごめんね」と伝えるだけで、周囲との人間関係を円滑にしますよ!
たとえ小さな子どもにでも、しっかり伝えてあげて下さいね。

 

こんな時、どうする……?

 

ママ 「もう! 散らかして!」と、子どもに怒る。
子ども 「えっ? 僕じゃないよ? ワンちゃんだよ……」

 

NGパターン

 

ママ 「あら、そうだった?」
子ども モヤモヤ

 

OKパターン

 

ママ 「え? ホント、ごめんね~」
子ども 「いいよ」と笑顔

 

夫婦で応用 「パパにも「ごめんね」を伝えてみよう」

家族以外には平気で謝れるのに、子どもやパパには「ごめんね」が言えないという人も多いものです。
本当は、家族こそ一番大切にしたいですよね。
何か行き違いがあった時には、パパにも「ごめんね」と謝り、わだかまりを作らないようにしましょう。

 

オススメ本

「なまけ病」と言われて~脳脊髄液減少症~
(三谷美佐子、秋田書店)

 

脳脊髄液減少症という診断の付きにくい症状に冒された人の話について描かれた漫画。
尻もちや、ちょっと転んで頭をぶつけたくらいのことでも生じる可能性のある辛い病気です。
親として読んでおきたい一冊です。

 

 

 

(テニテオ 2013年6月号より)

 

テニテオ編集部の許可を得て掲載しています。無断での転載は、固くお断りします。

 

本田より一言

 

実は私自身、「自分は絶対に間違ったりしない!」と思っている、割と頑固な子どもでした。
成長するに伴って、徐々に、自分だって間違うのだと気付くわけですが、それが高校生、大学生になってからだったので、それまでの間、かなり周囲の友だちとはぶつかってきました。

 

その反省もあり、大人になった今では、自分が間違えてしまったなと気付いた時には、すぐに子どもに謝るように気を付けています。また、子どもにも「わざとじゃなくても、間違っちゃったら、ごめんねって謝ろうね?」と言い聞かせてきました。

 

「ごめんね」で済まないことも、世の中にはたくさんあるのかも知れません。だけど、「ごめんね」の一言で、終わらせられることも確かにあります。
誰だって、何がしかの間違いはおかしてしまいます。そんな時に「ごめんね」と素直に謝れたら、きっとお互いに気持ちよく過ごせるのだろうな、と思い、今日も私は気軽に「ごめんね」と口にしています。

 

 

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