第48回 駄々をこねるのは、ママに甘えたいせい? (2015年3月号)
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子どもは色んな理由でかんしゃくを起します。
あれイヤ、これイヤ…そんなワガママに混ざって「抱っこ」と言うような言葉が混ざったら、それはママに甘えたい気持ちから来ているのかもしれませんよ。
気持ちを分かって欲しいのでもない、自分でやりたいのに上手くできない葛藤から来るのでもない、このタイプのかんしゃくは、駄々をこねているという言葉がよく似合います。
例えば、赤ちゃんが産まれた、ママが下の子を妊娠した等で、あまり抱っこしてもらえなくなったような時などに起こります。
ママからすると愛情はまったく減っていないし、抱っこだって今まで通りにしていると思うかもしれません。
それでも、やたらと甘えてくると言うのなら、子どもは不安になっています。愛情があるのに伝わらないという事は実際によく起こるんです。
そんな時は、いつも以上に意識して言葉とスキンシップで伝えてあげましょう。
この手のかんしゃくは赤ちゃんが生まれる等の大きな変化がない場合にも、もちろん起こります。
例えば、保育園に新しい子が入って来て、先生がかかりきりになってしまった、仲良しの友達とケンカした時などです。
また子どもは、ママ以外の愛情が減ってしまったと感じた時、心にぽっかり穴が開いたように寂しくなった時も、その寂しさをママや家族の愛情で埋めようとします。
そんな時、ママの愛情を欲しがって駄々をこねている子どもに「もう3歳なんだから、ワガママいわないの!」などと言い、諭そうとしても逆効果です。
愛情が足りないのかな、不安なのかなと思ったら、あまり深く考えず、求められるままに抱きしめ「大好き!」と伝えてあげてください。
子どもの心が満たされれば、じきにかんしゃくは落ち着きますよ。
実践してみよう!
子どもがかんしゃくを起したり、駄々をこねるのには色んな理由があります。
甘えたい気持ち、寂しい気持ちから来ているのだと感じたら、迷わず、子どもを抱きしめ「大好きだよ」と伝えましょう。
ママの愛情をしっかり感じ取れたら、子どもの心は落ち着きます。
こんな時、どうする?
赤ちゃんが生まれて、お兄ちゃんが癇癪を起している。
「それじゃない!」
「ママなんか大嫌いだー」
「抱っこしてよー」
ママ 赤ちゃんを抱っこして、「お兄ちゃんでしょ! ママ、今忙しいんだから!」
子ども 「ママのバカー!」 とひっくり返って泣き続ける
NGパターン
ママ 「お兄ちゃんだって、甘えたい日もあるもんね」 と赤ちゃんをよそで寝かせて、お兄ちゃんを抱っこ
OKパターン
夫婦で応用 「たまにはパパにも目を向けて!」
子どもが大好きで、ママが子どもだけをかまっていても気にしないパパもいるかも知れませんが、本当は自分の方も見て欲しいと思っているパパも多いはず。
子育ては忙しく大変ですが、たまにはパパだけに目を向ける時間を作るのも夫婦円満のコツかも知れませんね。
オススメ本
「ミッケ! ゴーストハウス」
(写真/ウォルターウィック 文/ジーンマルゾーロ、小学館)
子どものための探し物絵本。絵(写真)がとても美しく大人も楽しめます。
物語でないため読み聞かせが苦手なママにもオススメ。
パパにお願いする事もできますし、小さい頃は家族で、大きくなったら一人で遊べる嬉しい一冊です。
※ 探し物絵本「 ミッケ!」には色んなシリーズがあります。
(テニテオ 2015年3月号より)
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