第21回 ママ自身が元気に楽しく生きている姿を子どもに見せよう (2012年12月)

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テニテオ,teniteo,子育て講座,2012年12月

可愛い我が子には、活き活きとした人生を送って欲しいと思いませんか?

 

友だちもたくさんいて、勉強も好きで、将来の夢も持っていて、そして大人になった時にはその夢を叶えられていた!
そう成長していったら、素敵ですよね。

 

実際に夢を叶えられるかはともかく、子どもが夢を持つところまでは、実は簡単なんですよ。
子どもは一番身近な大人である両親をロールモデルとして見ています。なので「こうなって欲しい」と思う姿を子どもに見せてあげることで、子どもを導くことができるんです。

 

例えば、本を読むのが好きなママの子は、絵本が好きになります。
読み聞かせをしてあげるのも大切ですが、それ以前に、ママが本をよく読んでいる、楽しそうに読んでいる。そんな姿を日々見ていれば、子どもは「本って面白いんだ」と思い「ボク(わたし)も読んでみよう!」となるものです。
誰かが美味しそうに食べているものは、食べてみたくなるのと同じです。

 

ママが勉強好きなら、子どももちゃんと勉強好きになります。何もドリルを買ってきて、やって見せる必要はありません。
例えば、「今日のご飯ね、新しく覚えた新作よ」とテレビや料理本で覚えた料理を披露する、「今日読んだ本、おもしろかったわ。大きくなったら○○ちゃんも読んでみてね」などと言ってみる。
こんな日常の語りかけから、十分に伝わります。

 

そして、子どもが将来の夢を持つようになるには、やはりママが将来の夢を持つのが一番の近道です。
子どもに「こうなって欲しい」と言うのではなく、ママ自身の「こうなりたい」という夢を探して、子どもに語ってみて下さい。

 

昔から「子どもは親の背中を見て育つ」って言いますよね。ぜひ、楽しく活き活きした背中を見せてあげて下さいね。

 

実践してみよう!

日々の生活の中で、活き活きして楽しそうなママの姿を見せながら、明るく元気に声かけしてみましょう。
これだけでも、子どもも活き活きと楽しい毎日を過ごせるようになりますよ。

 

何かを読んだ時に面白さをアピールすると、本好きな子に!

 

ママ 「この本、おもしろい!」
子ども 「なにが?」
ママ 「これはね……」
子ども 「へえ~」

 

新しいことを試したワクワク感を伝えると、学ぶのが好きな子に!

 

ママ 「今日は新作メニューよ!」
子ども 「何?」
ママ 「テレビを見て、作ったのよ」
子ども 「わーい!」

 

夫婦で応用 「パパも一緒に背中を見せる」

パパの背中は働く人の背中。子どもに、パパが楽しく働く姿を見せるのは、とっても大切です。
「いつもありがとう」「働くパパは素敵」などと気分を盛り上げて、子どもにもパパの良いところをアピール。
毎日、元気に楽しく頑張るパパの背中を見せてあげてね。

 

オススメ本

「心を育てる家庭学習法 いじめ・不登校・学級崩壊からわが子を守る」
(向山洋一 著、主婦の友社)

 

小中学校教師に、学校教育の方法を教えるスペシャリストによる家庭学習についての本。
子どものしつけ、学級崩壊やいじめの原因、いじめを無くす方法など、親が知っておいた方がよい、子育てに役立つ話が満載です。

 

 

 

(テニテオ 2012年12月号より)

 

テニテオ編集部の許可を得て掲載しています。無断での転載は、固くお断りします。

 

本田から一言

 

この回を書いたのは今から随分前になりますが、書いたことが、そのまま我が子で証明されています。

 

当時1年生だった娘は、今、中学生です。本好きの私の影響で、娘も本が好き。勉強がいかに楽しいかを、楽しげに語りながら育てたおかげで、勉強好きな子どもに育っています。それは当時年少さん、今、5年生の息子も同じです。私に加えてお姉ちゃんの影響も受けたおかげか、本が大好き、勉強も嫌いではありません。

 

2人とも、勉強しなさいと口うるさく言わなくても、自分でやってくれるので、かなり楽させてもらっています。小中学校で学ぶことは、社会で生きていくのに必要な知識です。これからも、学ぶことを楽しめる子どもでいて欲しいと思います。
当時赤ちゃんだった末っ子ちゃんは小学2年生。まだまだ、勉強好きと言えるほどではないですが、背中を見られていることを忘れず、引き続き、「お勉強、楽しいね」と笑顔を見せて頑張ります。

 

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