子どもの食事の困りごと
いただきますとごちそうさま
命を大切に美味しく食べる健やかな子どもを育てよう!
子どもの食事の好き嫌いやマナーを考える時、必ずチェックしないといけないのは「パパやママはできているか?」です。
一緒にご飯を食べるパパとママは好き嫌いせず、文句を言わず、マナー正しく、感謝してご飯を食べているでしょうか?
子どもは親の鏡と言うのは本当です。身近な大人が美味しそうに食べていれば「美味しいだろう」と思うし、文句を言っているなら「これはまずいんだ」と思います。
親が嫌うもの、食卓に出ないものは、多くの子は親と同じように苦手になります。
また、親が肘をついて、テレビに夢中で食べものをろくに見もせずに食事をしていたら、子どもにマナーが身に付くはずはありません。
我が家のパパが正にそういうタイプで、とてもひどい姿勢でテレビにくぎ付け。
「子どもが真似するからやめて」といつも私に叱られています。
また親が美味しく食べているのに、子どもが苦手な場合ももちろんあります。
そういう時は「お野菜は〇〇くんのお腹の掃除をしてくれるんだよ」「ご飯は跳んだり走ったりするエネルギーになるよ」「お肉やお魚は〇〇くんのお肌や筋肉を作ってくれるよ」「どれも、ぜーんぶ身体を作る大切なものなんだよ」など、いかに”その食べ物が自分の身体に必要なもの“かを教えてあげるのが効果的です。
そして最後に「だから、残さずに食べようね」と付け加えて、食べるのを促してあげて下さいね。
食事をスムーズにするコツ
ただし、幼い頃から、必ず「この野菜を一生懸命作ってくれた人がいるんだよ」「動物は自分の命を分けてくれているんだよ」「感謝して食べようね」と丁寧に伝え続けてあげて下さい。
これは人の育て方の話ですが、子育ても全く同じです。
お手本を見せて、言葉で教え、やらせてみせて、少しでもできたら、いっぱい褒めてあげて下さい。少しずつ、覚えていきますよ。
ポイントは焦らない事。親が焦ると子どもも焦ってしまい、うまく身体が動かなくなってしまいます。
親が「ちょっとだけよ」「これ食べたら、ご飯も食べてよ」などと甘い顔をすると、子どもはそれに付け込んできます。ごねればもらえると思ったら、子どもは毎回もらえるまでねだり続けます。いわゆるごね得です。
ダメなものはダメを貫くというのは、面倒だし、とても大変ですが、子育てにおいては本当に大切なことです。長い目で見て、気合を入れて乗り切りましょう。
(テニテオ 2020年11月号より)
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