友だち作り

最初はみんな初心者マーク!

慌てずゆっくりルールを学び仲良く遊べる子に育てよう

テニテオ,teniteo,子育て講座,2021年1月

子どもは本来、とても自己中心的な生き物です。
生まれてすぐは「お腹が空いた、おっぱいちょうだい」「オムツが濡れて気持ち悪いよ」「ママ、寂しい。抱っこして」としょっちゅう自分の欲求を満たしてもらおうと泣いています。
そうして親と自分の関係を築き、親以外の周囲にも目を向けるようになり、徐々に自分以外の人にも感情があるのだと気付いて行きます。

 

大人はそんな未熟さも暖かく見守れますが、子ども同士だとそうはいきません。
おもちゃの取り合いがあったり、一緒に遊びたいのに恥ずかしくて声をかけられずに終わってしまったりなど、色んな出来事が起こります。
でも、これは成長のために必要な時間であり経験です。

 

大人ばかりに囲まれて育つと「遊ぼう」と言えずにモジモジしている子に、大人が気を使って声をかけます。すると、その子は勇気を出して声をかける積極性を学びそびれてしまいます。
おもちゃを取り合ってのケンカも、中高生になってやっていたら恥ずかしいですが、幼児期であれば、怪我にさえ気を付ければ譲り合いを学ぶ絶好のチャンスです。

 

子ども同士のやり取りを通しても、子どもたちは社会のルールを学びます。
ここぞという時には「一緒に遊ぼうって声をかけてみたら?」「おもちゃは交代ばんこだよ」「貸してってお願いしてみようか?」など声かけをしつつ、一月後、一年後の成長を目指して、暖かく見守ってあげて下さい。

 

友だち作りを見守るコツ

人見知りでなかなか友だちができない
子どもは友だちを作りたがっていますか?

そうであれば、幼児期は「一緒に遊ぼう」とママが代わりに声かけをしれてあげるのもありです! 「声かけ→一緒に遊ぶ→楽しい」という経験が重なると、いずれ自分でも声をかけられるようになります。
一方で一人遊びが好きな子もいます。その場合、無理強いはせず、個性と受け止めるのも一つですよ。

園で一人で遊んでいることが多く、馴染めてないのかと不安
まずは先生に相談してみましょう。

一人遊びが中心になる年齢もありますし、一人遊びが好きな子もいれば、たまたま何かに集中している時に見かけただけという事もあります。
見るかからにお友だちの輪に入れず寂しそうにしているようなら、先生に「一緒に遊びたいみたいなので、輪に入れるように声掛けお願いします」と頼んでみて下さい。

おもちゃなど独り占めして譲れない
そのおもちゃは誰のものでしょうか?

みんなのものなら「10数えたら交代ね」など強引にでも(子どもが泣いても)一定のルールを決めて譲らせるようにしましょう。
もし自分のおもちゃを人に貸せないのなら、時には「これは〇〇ちゃんのとっても大切なものだから貸せないの。ごめんね」と断っても大丈夫。自分の宝物を貸せないのは普通の事です。そんな時、ママが自分の味方をしてくれたと思うと、ママと子どもの信頼関係はグンと高まりますよ。

 

(テニテオ 2021年1月号より)

 

テニテオ編集部の許可を得て掲載しています。無断での転載は、固くお断りします。

 

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