子どもへの伝え方

子どもに伝わる話し方

『一度に1つを短い文章』で伝え上手になろう!

テニテオ,teniteo,子育て講座,2020年12月

子どもと話をする時には、気を付けないといけない事が3つあります。

 

一つ目は、一度にたくさん話し過ぎない事です。
大人でも一度に幾つもの指示を出されたら覚えきれずに忘れますよね? 子どもも同じです。
基本は、一度に1つの事だけをしっかり伝えます。
例えば「このお箸を並べたら、そこにあるお茶碗にご飯よそって配ってね」と一度に3つ指示をするのではなく「このお箸を並べてきてね」だ
けにするイメージです。次の指示はお箸を並べ終わってから行います。

 

二つ目は、文章をなるべく短く簡潔にする事です。
大人でも、接続詞が幾つも入った長い文章で話されると、意味を取るのが難しいと思います。子どもは大人以上に理解力が低いため、意識して短い文章で話してあげましょう。
「~だから、~したら、~をしてね」と一文で表すのではなく、3つに分けて話すイメージです。

 

三つ目は、ひとつ話す度に、子どもが理解できているのかどうかを観察する事です。
「分かった?」と聞くのはオススメしません。「分かった?」と聞いた時のママの声が怖いと感じれば、実際には何も分かっていなくても、子どもは反射的に「分かった」と答えがちです。
子どもに理解できたか聞こうとするのではなく、ママの方で、「ちゃんと伝わっているかな?」「どう話したら伝わるかな?」と子どもの表情をじっくり観察しながら、理解できる話し方を心掛けてあげて下さい。

 

子どもと話す時のポイント

子どものやる事についつい口を出してしまいます…
初めての事、慣れない事はできないのが当たり前です。

できない事には何度も挑戦して、ようやくできるようになるのだから、口は出さずに少し離れた場所から見守るという意識で接してあげて下さい。
よく言われる言葉ですが、「親」という漢字は「木の上に立って見る」と書きます。正に、親の立ち位置を表していますね。

何度伝えても言うことを聞いてくれません!
そもそも、人は他人の言う事をあまり聞いていないものです。

納得できないルールなどの場合、200回言ってようやく耳に届くレベルと思い、ゆったりと構えましょう。
もしくは、子どもが「それだったら、ママの言う通りにしよう」と思うような、子どもがメリットを感じるような伝え方をするのも一案です。

出先でのわがままをダメと叱るか、ご褒美などで宥めるほうがいいのか?
理由や内容で変わります。

空腹と眠さから来る場合は生理的欲求なので、できたら食べさせる、寝かせるのが正解。それが無理なら、なだめるのも必要。
もしママの用事に付き合わせている中で、飽きてグズっているなら、子どもに無理を強いているとも言えます。お礼の気持ちを伝えた上で「特別だよ」とご褒美を上げるのもありですよ!

理由のない自分勝手なわがままはほとんどありません。
しっかり向き合い、話を聞いてあげる方が、長い目で見ると叱る・ご褒美よりもオススメです。

 

(テニテオ 2020年11月号より)

テニテオ編集部の許可を得て掲載しています。無断での転載は、固くお断りします。

 

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