子育てコーチング講座 〜テニテオ 第回〜

第41回 幼稚園や保育園に行きたがらない時はどうしたらいいの? (2014年8月号)

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テニテオ,teniteo,子育て講座,2014年8月

 

入園してから随分経つのに、突然「今日は行きたくない!」と言い出したりするのが、子どもというものです。そんな時、どうしていますか?
まだ幼いので、無理やり抱きかかえて連れて行ってしまう元気なママもいれば、叱りつけて行かせようとするママも、なだめすかすママもいるかも知れませんね。
こんな時、オススメの技があるので紹介します。

 

まずは、子どもが「行きたくない」と言っている気持ちを受け入れてあげましょう。
「じゃあ、行かなくていいわ」とか「いい加減にしなさい!」ではなく「そう、行きたくないのね」と気持ちを受け止める言葉を言ってみましょう。

 

大人だって、気持ち(この場合、行きたくない気持ち)を頭ごなしに否定されたら、嫌な気分になりますよね。
子どもをそんな気持ちにさせてしまうと、結局、苦労するのはママ。

 

だから、ここは「バカ言ってるんじゃないわよ」と思っていても、まずは子どもの気持ちを受け止めましょう。
子どもだって本当は「行かなきゃいけない」と分かっているので、これだけでも大分スッキリします。

 

受け入れてもらったと子どもに感じさせた後は、気持ちを楽しい方向に切り替えてあげましょう。
「今日の給食はカレーだって〜!」「今度、誕生会があるんだってね。楽しみだね!」「今日はどんな事して遊ぶのかな?」など、明るい言葉で、幼稚園や保育園が楽しい場所だとアピールします。

 

それから「じゃあ行こうか」と笑顔で、登園を誘いましょう。
それでも、まだグズグズ言う日もあると思いますが、ここでようやく「でも、幼稚園(保育園)は行かなきゃダメだよね?」という言葉の出番です。
できるだけ冷静に伝えつつ、後は行くのが当然という顔をして連れて行きましょう!

 

 

実践してみよう!

 

「行きたくない」という気持ちを受け入れてあげる事が一番大切です。
そして、楽しい気持ちにさせてあげるための言葉は、とにかく明るく元気に、ワクワクする気持ちを促すように伝えてみましょう!

 

こんな時、どうする?

 

子ども 「今日、行きたくない〜」

 

NGパターン 最初に、子どもの気持ちを否定する

 

ママ 「何言ってるの! 行きなさい!」 と厳しく言う

 

子ども 「ヤダ、ヤダー!!」 と泣き叫ぶ

 

OKパターン 最初に、子どもの気持ちを
受け入れる

 

ママ 「あら、行きたくないの?」 と穏やかに
   「今日の給食、大好きなハンバーグだって!」 と楽しいことを伝える

 

子ども 楽しいことに釣られて、気持ちが切り替わる

 

 

夫婦で応用 「パパが会社に行きたがらなかったら?」

 

「会社行きたくないな」など、たまにはパパも弱音を吐きますよね。
そんな時は「ろくに育児もしないんだから、会社くらい文句言わずに行きなさいよ」と思っても、まずは「行きたくないの?」と優しく受け止めましょう。
その方が「家族のためにがんばろう!」と気持ちを引き出しますよ。

 

 

オススメ本

 

「夫婦脳 夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか」
(黒川伊保子、新潮文庫)

 

男女の脳の違いによる、感じ方の違いが書かれた本。
男女は最も遺伝子的にかけ離れた相手を選ぶようプログラムされていると言う話など面白い。すると蜜月が終わると、最も行動パターンが遠い男女となり、当然のように、お互いのやることなす事が気に入らなくなるそうだ。

 

 

(テニテオ 2014年8月号より)

 

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本田より一言

 

幼稚園や保育園時代であれば、先生からの虐待や友だちからの執拗な暴力などがない前提で、上記の対応が一番のお勧めです。

 

これ以降の話は、色んな考え方をする親御さんがいらっしゃるので、書くかどうか少し迷ったのですが、せっかくなので書いてしまいますね。

 

小学生になると、子どもによっては、学校での何かしらのイベントが嫌で学校に行きたくないというケースが出てきます。
私は、我が子2人で体験しましたが、クラスで何かしらを発表するのが嫌で仕方なくて、学校に行きたくないと泣かれました。当日、家を出る直前に、泣きながら「行きたくない」と。
最初は朝食の時などに「お腹が痛い」とか「頭が痛い」とか言うのですが、別に元気そうだし、「取り合えず行きなさいね」と言っていると、家を出る段階になり、とうとう泣き出して……という感じです。
そこで、よくよく話を聞いてみると、クラスのみんなの前でする発表が嫌、つまり、「うまくできなかったらどうしよう」というプレッシャーから、学校に行きたくなっていたのです。

 

この時、細かな話を聞かずに「頭が痛いから学校行きたくない」という最初の段階で、病気ではないと感じながらも、「まあ、たまにはこういう日もあるよね」と気軽に学校を休ませてしまう親がいます。これは、本当にお勧めできない対応なので、気軽に休ませるのではなく、まずは子どもとしっかり会話をしてあげて欲しいと思います。
子どもはとても賢いです。なので、「行きたくない」と言ったら休めると学習してしまうと、苦手な課題が目の前に出てくるたびに、気軽に休んでしまう、つまり逃げてしまう子も出てきてしまいます。(もちろん、全員じゃありませんが)

 

小学生なんだから、別にそれくらいいいじゃないと思うかも知れませんが、これが続くと、中学校でも高校でも、嫌なことがあったら逃げればいいと安易な考えが身についてしまいやすいんです。
そして、長い目で見ると、この「嫌なことからは逃げていい」という学びと経験が子どもの自立・自律を大きく阻んでしまいます。
このように育ち、「大事なプレゼンの日に仮病で休んでしまう」ような社会人が実際にいます。本人はバレていないつもりでも、周りからは一目瞭然で、「あいつ、いつも大事な場面で逃げるよな」とか言われる訳です。

 

「行きたくない」理由をしっかり聞き出すには、ほんの少しだけ時間が必要です。
だけど、毎日のことでもありませんし、普段からしっかり会話をしていれば、5〜10分程度あれば大丈夫です。
安易に「行きたくないなら、行かなくてもいい」という道に進むのではなく、「嫌だけど頑張れる」子どもに育てる言葉かけをしてみて下さい。

 

※もちろん、行きたくない理由が「いじめ」などの場合は別です。そこは、しっかり聞き出してあげて下さい。