子育てコーチング講座 〜テニテオ 第37回〜

第37回 子どもの心の中はいろいろ 〜ありのままに受け入れよう〜 (2014年4月号)

記事本文

 

テニテオ,teniteo,子育て講座,2014年4月

 

子どもの自由奔放な行動や発言にビックリして「やめなさい!」など、思わず否定してしまうことってありませんか?
大人が何気なくやってしまいがちな、この手の否定が、実は子どもを密かに傷つけ、成長の芽を摘みとっていたりします。

 

世の中には、いろいろな人がいます。
経験や知識が異なれば、感じることも、行動も変わっていきます。アメリカ人と日本人では、物事の考え方が違うのは当然だと、誰もが思いますよね?
大人と子どもも同じです。まずは「そうなんだ。この子は、そういう風に感じるんだ」と、ありのままのその子を受け入れてみましょう。

 

例えば、スーパーで陳列されているバナナを手に取り、突然食べ出したら、これは叱らなくてはいけませんし、もちろん受け入れる必要はありません。
でも「ねえ、なんでバナナは黄色なの?」と何回もしつこく聞いてくる子には「しつこいわね!知らないわよ!」と子どもの疑問を否定するのではなく「そう。バナナが黄色い理由が知りたいのね」と受け入れてあげてください。
これが、ありのままを受け入れるということです。
(ちなみに、黄色く色づくのは動物に食べ頃を知らせ、種を運んでもらうためです)

 

もちろんママにだって知らないこともあるし、答えられなくても仕方ありません。でも、「知りたい気持ち」だけなら受け入れてあげることができますよね。
なぜ受け入れる必要があるかというと、ありのままの自分を否定されると、自己肯定感が下がってしまうからです。(自分なんてダメなんだと思うようになり「どうせボクなんて」という発想に行きやすくなる)
また自由な発想を否定され続けると、次第に想像力も発想力もなくなっていき、自分で考え、創造する力が育たなくなってしまいます。

 

子どものすべてを、まずはそのまま受け入れましょう。
そして、一度は受け入れてみたけど、「やっぱりムリ!」という時は、改めて子どもに「それは、ママには分からないよ」などと伝えて下さい。

 

 

実践してみよう!

 

子どもの口からビックリ発言が出てきても、すぐに否定せず、まずは一度受け入れてみましょう。
「なんでそう思うの?」「そうしたら、どうなるの?」など、深掘りして話を聞くと、面白い話が聞けるかも知れません。
子どもの心の中には、ママが思いもしない素晴らしい物語が眠っている事も多いですよ。

 

こんな時、どうする?

 

子ども 「パパは宇宙人なんだよ!」

 

 

 

NGパターン

 

ママ 「もう、何言ってるの! そんなわけないでしょ!」 と怒る

 

子ども 「……!」 半べそ

 

OKパターン

 

ママ 「へぇ〜。パパは宇宙人なの?」 と笑顔でオウム返し

 

子ども 「うん、そうなんだよ!」 と楽しく話し続ける

 

 

夫婦で応用 「パパのありのままも受け入れてみよう」

 

大人だし、父親だし、とパパに理想の人物を求めてませんか?
気になることも多いでしょうが、まずは「パパはこういう人」とありのままを受け入れてみましょう。何かリクエストがあれば、その後に。
そうすることで、パパとのコミュニケーションもうまく取れるようになるかも知れません。

 

 

オススメ本

 

「あなたがあなたであるために自分らしく生きるためのアスペルガー症候群ガイド」
(ローナ・ウィング監修、吉田友子著、中央法規)

 

人口の1%を占めるというアスペルガー症候群についての解説、生きるための工夫の仕方を書いた本。
実は気付いていないだけで、とても身近な人がこの脳の特性を持っていることもあります。
子どもを育てるママには、ぜひ知っておいて欲しい知識が満載です。

 

 

 

(テニテオ 2014年4月号より)

 

テニテオ編集部の許可を得て掲載しています。
無断での転載は、固くお断りします。
当ホームページの紹介やリンクは、連絡なしにしていただいて大丈夫です。(*^_^*)/

 

本田より一言

 

自分が考えているのと違うことを言われた場合、つい否定する癖が付いている方がいます。実は私も昔、そういうタイプでした。
こんな場合は、子どものビックリ発言に対して、まずは、何も考えずにおうむ返しをしてみるのがオススメです。
上の「実践してみよう」にあるOKパターンが正にそれです。
「パパは宇宙人なんだよ!」と言われて、それを無条件に信じられる大人はいないでしょう。「だったら面白いね」くらいで返せれば良いですが、ついつい、「何、バカなことを言ってるのよー」と笑い飛ばしてしまったりしますよね。すると、子どもによっては馬鹿にされたと傷つくことがあります。
こんな時は、まずは、子どもの言ったことをそのまま、おうむ返しするんです。おうむ返しなら、自分の感情を乗せる必要がないので、慣れれば反射的にできるようになります。
テクニカルな方法なので、「そんなので、子どもを受け入れたことになるの?」と疑問に思われるかも知れませんが、自信をもって、なりますと言えます。
ただ同じ言葉を返すだけなのに、された側が、「この人は本当に自分のことを分かってくれている」と感じてくれるのが、おうむ返しのすごいところです。
ぜひ、使ってみて下さいね。

 

 

「第37回 子どもの心の中はいろいろ 〜ありのままに受け入れよう〜 (2014年4月号)」と同じカテゴリーのページ

第38回 お手伝いの好きな子に育てる秘策 〜「おねがい」と「ありがとう」〜 (2014年5月号)