子育てコーチング講座 〜テニテオ 第回〜

第28回 子どもが行動するのにはワケがある (2013年7月号)

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テニテオ,teniteo,子育て講座,2013年7月

 

人はどんな時に行動すると思いますか?

 

「やらなきゃいけない」と思った時? それとも「やりたい」と思った時?
実は、どちらでもありません。
一言でいってしまうと、「お尻に火が付いた時」と「目の前にニンジンがぶら下がっている時」に、ようやく重い腰を上げます。

 

人は面倒くさがり屋で、基本は動きたくありません。それは、子どもも同じです。

 

ママが「手を洗いなさい!」と言った時、全然洗わない子と「はーい」と嬉々として洗う子がいたとしましょう。
洗おうとしない子は、おそらく、手を洗う意味を分かっていません。
それに対して、「はーい」と素直に洗う子は、「手を洗うとオヤツをもらえる(ニンジン効果)」と知っているか、もしくは「手を洗わないとバイキンマンがやってきて、自分の身体にすごく怖い事をしていく」と恐怖を感じているなど、行動するための理由を持っています。
もしかしたら、「手を洗わないと優しいママがとっても恐い顔になる」事を恐れている子もいるかもしれません。

 

もし、子どもにママの望むような行動を取って欲しいと思ったら、ぜひ「それをすればやってくるステキな出来事」か「それをしないとやってくる恐ろしい出来事」を教えてあげて下さい。

 

好き嫌いの多い子なら、「何でも食べる子は背も伸びて、かけっこも鉄棒も得意な素敵なお兄ちゃん(お姉ちゃん)になれるよ」、歯磨きの嫌いな子なら、「歯磨きしないと、ムシバイキンがやってきて歯が真っ黒になっちゃうよ」など教えてみてはどうでしょうか?

 

淡々と言うのではなく、楽しい事は、とにかくワクワク感を出して楽しそうに! 恐ろしい事は、恐怖に身を縮めるように、恐ろしそうに!
そんな演出が、子どもを行動に駆り立てます。
ぜひ、試してみて下さい。

 

 

実践してみよう!

 

子どもが思った通りに行動してくれなくて、イライラすることはありませんか?
そんな時は、子どもに「それをすると起きるステキな出来事」か、「しないと起きる怖い出来事」を教えてみましょう。

 

こんな時、どうする……?

 

オヤツ時に外から戻った時に、「帰ったら、手を洗おうね〜」と、子どもに伝えたら……。

 

OKパターン

 

ママ「手を洗った子だけがオヤツ、もらえるんだよ〜」

 

子ども「ハーイ!」と、嬉々として手を洗う。

 

本当に起ることだけを伝えて下さい。
ウソや誇張で脅すのは、子どもの精神衛生上、良くありません。

 

NGパターン

 

ママの言葉を聞かずに走り出す子ども。

 

ママ「こらっ! 手洗いでしょ!」 と子どもを羽交い絞め。

 

子ども、嫌がって暴れる。

 

 

夫婦で応用 「パパに動いて欲しい時にも・・・」

 

パパ相手では、なかなかニンジン効果やお尻の火は使いづらいですね。
でも、例えば、「パパが家事をしなかった家庭の女の子は、母親は大変だと思って、結婚したくないらしいよ」など、将来の子どもの姿を想像させるなどの工夫をすれば、行動に繋げられるかも?

 

 

オススメ本

 

「ココロでわかると必ず人は伸びる 感動の数だけ力に変える 6つの“教え方”」
(木下晴弘、総合法令)

 

人の心を揺さぶり感動させることこそが行動につながるという本。
本カリスマ塾講師である著者の塾講師時代の親や生徒との会話が子育てにも参考になります。
また実用書ですが、本書内のエピソードはかなり泣けます。

 

 

 

(テニテオ 2013年7月号より)

 

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本田より一言

 

子どもの行動を促すために、目の前にニンジン、恐い事を話してみるのは、お勧めの小技です。ただし、嘘はいけません。子どもは、ママの嘘を簡単に見破ってしまいます。くれると言ったご褒美をくれなかったとか、恐い事が起こると言われたけど、何も起こらなかったとなると、子どもはママの言葉を信じなくなってしまいます。
伝えるのはあくまで本当の事にして下さいね。
また、「虫歯になるかも知れないけど、運よくならないかも知れない」みたな場合は、過去の誰かの体験談を伝えるのもお勧めです。
私の父は子どもの頃、ラムネが大好きだったそうです。みんなが寝静まった後に、コッソリと茶箪笥からラムネを取り出して食べていたせいで、虫歯だらけになってしまったと、祖母がよく笑い話に話してくれました。
私は自分の子どもたちに、このエピソードを伝えた上で、「だから、寝る前にはお菓子を食べちゃダメなんだよ。ちゃんと歯磨きをしなきゃ虫歯になっちゃうよ」と話しました。
身近な大人(父は子どもたちが生まれる前に亡くなってますが)の話なので、子どもたちも真面目に聞いてくれていましたよ。