子育てコーチング講座 〜テニテオ 第25回〜

第25回 なぜ子どもに腹が立つのか? 〜理想と現実とのギャップに気づいていますか〜 (2013年4月号)

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テニテオ,teniteo,子育て講座,2013年4月

 

子どもの行動を見ていて、無性に腹が立つことってありませんか?

 

冷静に考えてみたら「仕方ないか」と思えることでも、つい「いい加減にして!」と怒りが爆発しちゃうこと、ありますよね。
なぜ、そんな気持ちになるのでしょうか? 実は理由があるんです。

 

人が「子どもは〇〇であるべき」「○○でなければならない」と思う時、頭の中には、「〇〇している子ども」という理想の状態がイメージとして描かれています。

 

例えば、小学生は言われなくても宿題をするべきだと思っているママがいるとしましょう。そのママが持つイメージは「何も言わなくても、一人で宿題をしてくれる子ども」です。
その子がママのイメージ通りなら、何の問題もありません。でも子どもが宿題をしなかったら…さあ大変! ママは自分の思い描くイメージと見比べて「なんで、この子は宿題をしないの?」とイライラし始めます。
最初は、優しく注意するかもしれませんが、イメージ通りにならなければ、最後には怒りが爆発してしまいます。

 

思い描く理想の状態をイメージしているから、そのギャップに腹が立つんですね。

 

では、もしこのイメージがなかったらどうでしょう?
「ああ、宿題してないわね」と、ただ思うだけです。「宿題はしなければならない」と思っていたとしても、「何も言わなくても宿題をする子ども」を理想として思い描いていなければ、ただ「宿題はしなきゃダメよ」と伝えるだけで、ギャップを感じないので怒りに繋がりません。

 

人が変えられるのは自分だけ。
無理やりコントロールしようとしても、お互いにイヤな思いが募るだけです。

 

理想のイメージの存在に気づき、子どもをただ、ありのままに見てあげて下さい。きっとママも子どもも、ずいぶん心が楽になりますよ。

 

 

実践してみよう!

 

遊び食べをしてはいけない、食べ散らかすのは良くない、それは確かです。
ただ「キレイにしっかり食べる子ども」を理想の状態としてイメージしないようにしましょう。
幼児は食べ散らかすもの、くらいの気持ちでいた方が、目の前の子どもとのギャップに苦しまずにすみますよ。

 

NGパターン 「キレイにピカピカに食べる子ども」という理想を持っている

 

 

子どもが口の周りやテーブルを汚しながら食べている。

 

ママ「もうっ!! いい加減にしなさいっ!!」

 

と、イライラがおさまらない

 

OKパターン 理想のイメージがない

 

 

子どもが口の周りやテーブルを汚しながら食べている。

 

ママ「ご飯は感謝して大切に食べなきゃね」

 

と、仕方ないかと諦めがつく

 

 

夫婦で応用 「理想のパパとのギャップに振り回されない!」

 

家事や育児をしないパパに怒りが大爆発! そんなことありませんか?
もちろんやってもらうべきですが、家事や育児にせっせと励むパパを理想としてイメージしてしまうと、現実とのギャップに腹が立つばかり。理想は持たず、ただ「やってね」と伝えた方が気持ちが楽ですよ。

 

 

オススメ本

 

「移植病棟24時 赤ちゃんを救え!」
(加藤友朗、集英社文庫)

 

「子どもの移植医療」について、移植医療に携わる「神の手」と呼ばれる日本人外科医によって書かれています。子どもの臓器移植の是非や必要性を考える、移植医療の現実を知るための、とても分かりやすい本です。

 

 

 

(テニテオ 2013年4月号より)

 

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本田より一言

 

多くの人が、程度の違いはありますが、それぞれに理想の状態を持っています。
私は、子どもはその子その子の個性によって、やらかす事も違えば、本人がやりたがる事も違うと思っているので、子どもへの理想の状態というのは、ほとんど持っていません。ただ、パパへの理想の状態というのは、結構持っています。
例えば、パパは子どものお手本となるような人でいて欲しいと思っています。挨拶は完ぺき、ありがとう、ごめんなさいは言えなきゃダメだし、うちは共稼ぎだから、家事も育児も半分はやってくれなきゃね。お片づけだって、子どもに先立ってやるべきだと思っている。
さて、現実のパパはというと……。照れくさくて挨拶がなかなかできず、促さなくては、ごめんねも難しい。育児はやってくれるけど、家事は苦手……。そして、つい、パパに対してイライラする日々となってしまっています。
自分の中に「○○するべき」という言葉が浮かんで来たら要注意。少し心の緊張を緩めて、「まあ、全部を完ぺきにできる人なんていないよね……。私だって100%できている訳じゃないんだし」と思って、ありのままのパパを認められるように、頑張っています。