子育てコーチング講座 〜テニテオ 第16回〜

第16回 「うちの子はなんでこんなに…」と思ったら視点を変えてみよう (2012年7月)

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ついつい「うちの子はなんでこんなに乱暴なんだろう」「どうして、挨拶ができないんだろう」などと、我が子を否定的に見てしまうことはありませんか?

 

いくらそれが個性だと思っても、気になって仕方ないこともありますよね。そんな時は視点(子どもを見る立ち位置)を変えてみましょう。
そうすることで、客観的に子どもを見ることができるのため、気持ちが落ち着きますよ。

 

例えばデジカメをイメージしてみてください。シャッターボタンの側にズームレバーがありますよね?
子どもを撮るときは、W(ワイド)からT(ズーム)にすることが多いと思いますが、親が子どもを見る目もズームになっていることが多いんです。ズームインの状態では、自分の子ども以外はあまり見えていません。アップで我が子を見て悪いところに目が行って仕方ない状態です。

 

そんな時は、レバーをワイド側に引いて、周りの風景も一緒に写してみましょう。
「まあ、テレビばかり見ているより、外で走り回るくらいの方が元気で良いかな」、「あら、意外と優しいところもあるじゃない」など、新しい発見や気づきがあるかも知れませんよ。

 

次に階段をイメージしてみてください。
子どもを下に置いたまま、自分はどんどん上っていきます。そして階段の一番上から子どもを見下ろしてみてください。
どうですか? たくさんの子どもが目に入りませんか?

 

世の中には色んな子がいます。挨拶ができないなんて……と思っていたら、同じくらいの年頃の子はみんな恥ずかしがってうまくできていなかった、なんてこともあるかも知れません。
広い視野で子どもを見た上で、やっぱり乱暴だった、やっぱり挨拶は大切と思ったら、穏やかにどうするべきかを伝えてあげると良いと思います。

 

 

実践してみよう!

 

うちの子は…と否定的な気持ちになったら、視野を広げてみよう。

 

子どもの悪いところが気になって仕方ない時は、周りに目を向けてみよう。
「どの子も同じなんだ」など気づきがあるかも?
気持ちに余裕ができると、子どもの良いところにも目が行きますよ。

 

ズームレンズ 我が子しか見えない

 

もじもじして、「こんにちは」と声をかけられても、挨拶を返せない。

 

ママ「挨拶もできないなんて……うちの子は!」

 

ワイドレンズ 周りも見える

 

3人並んだ子どもが、3人とももじもじして挨拶が返せていない。

 

ママ「そういう年頃なのね」

 

 

夫婦で応用 「我が家のパパだけじゃなく、よそのパパも同じかも?」

 

何かにつけて、よそのパパはよく見えてしまうもの。
あそこは週末に料理を作ってくれるらしい、こっちは掃除をしてくれるらしい……と悶々とする前に、階段を上がって見てください。
もしかしたら、子守りは我が家が一番! なんてこともあるかも知れませんよ。

 

 

オススメ本

 

「我が家の流儀 藤原家の闘う子育て」
(藤原美子 著、集英社文庫)

 

3人の息子を育てる過程を書いたエッセイ集。
イギリスでの生活、日本に戻ってからの苦労、PTAについてなど話題は多岐に渡っており、とても面白い。
また洞察力が鋭く、子育てをする上で参考になる部分が多々ある。

 

 

 

(テニテオ 2012年7月号より)

 

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本田から一言

 

子育てのプロを自称していはいますが、もちろん、私だっていつも完ぺきな子育てができている訳ではありません。
それでも、今回の視点を変えるスキルは、とても得意です。それは、コーチングでも心理療法でも、その道のプロとなるには絶対に必要なスキルだからです。つまり、何度も何度も、意識をズームからワイド、ワイドからズームに変える訓練をしている訳です。
この手のコミュニケーションスキルが使えるかどうかは、どれだけ意識して実践しているかによります。何度も何度も続ける内に、意識しなくても自然とできるようになってきます。最初は面倒でも、頑張って続ければ、誰でもちゃんと身につけられますよ。