子育てコーチング講座 〜テニテオ 第13回〜

第13回 人それぞれに生まれ持ったスピードがある (2012年4月)

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テニテオ,teniteo,子育て講座,2012年4月

人にはそれぞれ、自分が心地よいスピードがあるのを知っていますか?

 

例えば、いつもせかせか、何でも大急ぎで片付けなくては嫌な人が、「慌てることないじゃない」と言われたからって、ゆっくり片付けようとはしませんよね? 逆に、ゆっくり慎重に物事を進めなき嫌な人が「早くしてよ」と言われたら、イライラしちゃいますよね? これがスピードの違いです。

 

この違いで人を、「頭の回転や行動が早く、いつも何でもさっさとできるスピーディタイプ」と「考えることや動作がゆっくりで、いつものんびりしているゆっくりタイプ」に分けることができます。
もちろん、間に普通の人もいるとは思いますが、自分はどちらに近いかを考えてみてください。そして、自分の子どもがどちらのタイプかも合わせて考えてみてください。

 

みなさん、どちらになったでしょうか?
まず、子どもと同じタイプの場合は問題はありません。同じスピード感の世界を楽しんでください。
タイプが違う場合、ぜひ子どもの気持ちを想像してみてあげてください。スピーディタイプのママが、何をやってものんびりの子どもを持ったら、「早く早く!」なんて声かけをしがちです。ゆっくりタイプのママが、いつもせっかちに走り回る元気いっぱいの子を持ったら、「何て落ち着きがない子かしら」とイライラしがちです。

 

でも、このスピードは個性です。子どもにも変えようがないものなんですよ。
子どもにも、なんでママがイライラするのか分からず、合わせようもなくツライものです。ああ、この子は自分と違うスピードの世界で生きているんだな、そう思うだけでも、子どもの行動を穏やかに見守れるようになります。
一度、そんな視点でも子どもを見てみてあげてください。

 

 

実践してみよう!

 

スピードは子どもの個性。
暖かく見守ってあげてください。

 

例えば、落書き帳にクレヨンを持っても、ゆっくりタイプとスピーディタイプでは行動も違います。
ママもイライラせず、個性だからと受け入れてあげてね。

 

ゆっくりタイプ

 

子ども「んーー……」
(なかなか描き始めない)

 

ママ:さっさと書き始める子と比べてイライラ。

 

 ↓ 個性を認めてハッとする

 

ママ「○○ちゃんは、じっくり考える慎重派よね」

 

 ↓ そうして……

 

子どもが丁寧に絵を描き始めるのを見て「頑張ってね」と温かい気持ちに

 

スピーディタイプ

 

子ども「よーし!」
(すぐに描き始める)

 

ママ:もうちょっと丁寧に描きなさいよとイライラ。

 

 ↓ 個性を認めてハッとする

 

ママ「○○くんは、何でもサッサとしたいスピーディタイプよね」

 

 ↓ そうして……

 

一番に描きあがってご満悦の子どもを「とっても上手よ」と褒めたい気持ちに

 

 

夫婦で応用 「パパともスピードが違うかも!?」

 

パパとママのスピードが違うことも多々あります。
パパの行動にイライラしたら、もしかしてスピードの違いから来ているのかも知れないと考えてみてください。
大人でもスピードは個性。
「仕方ないか」と思えたら、パパへの苛立ちが少しは減るかも知れませんよ?

 

 

オススメ本

 

「経産省の山田課長補佐、ただいま育休中」
(山田正人 著、文春文庫)

 

キャリア男性官僚が3人目育児の時に一年間の育休を取った経験を書いたエッセイ。
パパの奮闘が面白く、パパだって育児をするのに何の支障もないのだ、苦労はママとまったく同じだと感じられる本です。

 

 

 

(テニテオ 2012年4月号より)

 

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本田から一言

 

子育て講座やコミュニケーション講座をする時、このスピード感覚について考えてもらう事があります。まず自分のタイプが何かを考えてもらい、その後で、我が子やパパのタイプを質問をするのですが、面白いことにほとんどの方が、パパか子どものどちらかでタイプが違っています。夫婦でも、親子でも、タイプが違うのが普通なんですね。
育った環境が同じ、流れる血も同じ兄弟姉妹でも、タイプが違うことは多々あります。そうなると、自分とタイプの同じ子どもの方が理解しやすく、つい可愛がってしまったり、反対に、同族嫌悪なんてことも起きてしまいます。
我が子は、親が感じていることとは違うことを感じているかも知れない、人それぞれに感じ方は違うんだ、そう意識できると良いですね。
ちなみに、私はかなり早いタイプです。だけど、夫と長女はゆっくりタイプ。そして、長男は私以上のスピーディタイプです。となると、日々の私の思考は、夫と長女には「もう、早くしてよっ!」となりがちだし、長男には「やっちゃん、ちょっと待って〜!」となる訳です。そんな自分の思考のクセを知った上で、私は、これは個性だから、イライラしても怒っても仕方がないんだ、と自分を落ち着かせていますよ。